アトピー性皮膚炎の原因は遺伝に加え、日常生活における環境などが大きく影響し引き起こされるといわれています。
その原因は体質と関係のある「体内要因」と環境が影響している「外的要因」がありますが、共に発病のきっかけとなり症状を悪化させる要因でもあるのです。
体外要因のひとつとして「遺伝」が考えられています。その確率は、両親のどちらか一方がアトピー体質の場合はおよそ30%、両親共にアトピー体質を持っていると約50%にも上るそうです。
しかし、実際はアトピー体質以外であっても発症しないこともあるほか、家族にアトピー体質以外の人がいなくても子供に発症する場合もあるなど、遺伝のメカニズムはとても複雑なようです。
また、多くの原因は「乾燥」ともいわれています。乾燥すると皮膚のバリア機能が弱まるため、アレルゲンが入りやすくなり、外部からの刺激を受けやすくなってしまうのだとか。
さらに、血液の巡りが悪くなる「冷え」「自律神経」「腸内環境」の乱れも、免疫力の低下や代謝機能の働きを落としてしまいます。
アトピーによって皮膚に炎症が起こると、体内に入り込む有害な細菌などを攻撃してくれる「活性酸素」が大量に増え、攻撃の対象ではない細菌にまで反応してしまい、その結果、さらに炎症が進んでしまうようです。
アトピーの発症や悪化にはアレルギー以外の「外的要因」も関係しています。
まずは「ハウスダスト」。気密性の高い住居、じゅうたんやカーペットにはダニが住みつきやすく増殖を促すため、これらには多くのダニが潜んでいます。
「花粉」は、アレルギー性のものというアトピーとの共通項があります。アトピーが「花粉」に反応して、症状の悪化につながるケースも多いとか。
また、アトピーは日光によっても悪くなりますので、「紫外線」にも注意が必要です。肌のバリア機能が低下していると「紫外線」の影響を受けやすくなり、ダメージは大きくなります
「たばこ」もアトピーの天敵です。たばこの煙には多くの有害物質が含まれています。その有害物質は免疫力を下げてバリア機能の低下を招き、アトピーを悪化させるのです。